Rolling Stock
Maintenance
[ 車両メンテナンス ]

鉄道車両のメンテナンス機能を
体系的に向上させ、
事業として発展していきます。

●メンテナンスとそれに係わる管理業務を自律的に遂行するとともに、JR東日本の総合車両センター機能をJR東日本と一体となって発展させます。
●車両メンテナンスのデータベース化を行い、CBM(Condition Based Maintenance:状態基準保全)を実現するため状態監視検査方式を展開します。
●JR東日本の車両メンテナンス、改造工事等において品質をより高めるとともに、効率的に施工し、JR東日本グループに貢献します。
●車両分野の専門会社として、鉄道事業の発展のためのコアとなる技術開発を進めます。

JR新幹線車両の
メンテナンス

新幹線事業所は、宮城県利府町のJR東日本新幹線総合車両センター内にあり、JR東日本が所有するすべての新幹線車両の定期検査(全般検査、台車検査)をはじめ、新車搬入時の車両復元、廃車解体、各種の改造工事等を行っています。
拡大する新幹線ネットワークに対して、安全・安心で快適な車両を提供するため、開業当初からの豊富な検査・修繕の実績と蓄積されたメンテナンスデータを活用し、更なるサービス品質レベルの向上を目指しています。

台車振替

センターに入場した新幹線車両は車体と台車に分離し、細かく検査を行った後、再度組み合わせます。

車体塗装

優れた塗装技術と高精度の塗装装置を駆使して、車体外側の塗装状態を新車同様の輝きに仕上げています。

台車解体・検査

車体と分離した台車を、一つひとつの部品に解体し、それぞれをメンテナンスします。

床下機器着脱

車体から各種機器類を取り外し、それぞれをメンテナンス実施場所へ運搬して検査し、その後再び車体に取り付けを行います。

密着連結器着脱

車体から連結器を取り外し、メンテナンス実施場所へ運搬して検査し、その後再び車体に取り付けを行います。

グランクラスシートメンテナンス

お客さまが直接触れるシートを、快適にご利用頂けるようメンテナンスします。

機器・部品メンテナンス

車体または台車から取り外された機器・部品は、解体・修繕・組立・試験等の検査を、専用ライン(場所)で行います。

電磁弁メンテナンス

車体から取り外された電磁弁を検査し、異常がないか確認します。

車体復元

新しく製造された新幹線車両は、車体と台車を分離した状態で搬送され、センター内で組み合わせます(車両復元)。新幹線の車両復元はメーカーと当社の協働によって行っています。

JR在来線車両の
定期検査・修繕

鉄道をご利用になるお客さまに、常に安全・快適な輸送サービスをお届けするために、豊富な実績と経験に基づいた鉄道車両への定期的な検査・修繕業務を提供しています。

業務内容紹介事例(東京支店)

東京都品川区のJR東日本東京総合車両センター内にある東京支店では、
山手線・京浜東北線・中央線などの主に首都圏を走るJR東日本の車両のメンテナンスを行っています。
お客さまに鉄道を安心してご利用頂くため、厳しい検査基準でメンテナンスを行っています。

屋根上機器着脱

車両の屋根に取り付けられている空調装置やパンタグラフなどの屋根上機器類を、メンテナンス実施場所へ送付するための取り外し、およびメンテナンスが完了した屋根上機器類の取り付けを行っています。

床下機器点検・清掃

車両の床下に取り付けられている各種機器類の点検・清掃を行い、定期的な部品交換等を行っています。

戸閉装置メンテナンス

お客さまが乗降するためのドアを開閉させる戸閉装置の調整、および動作確認により、ドアが正常動作することを確認しています。

台車交換

車体と台車を切り離し、車体下部に損傷等がないか検査しています。また、取り外した台車をメンテナンス実施場所へ送付し、メンテナンスが完了した台車の取り付けを行っています。

空調装置メンテナンス

車両に搭載されている空調装置の着脱、熱交換器の洗浄、冷凍サイクル更新および動作確認により、常に車内の温度を快適にしています。

各種部品メンテナンス

機器類を構成する各種部品の交換等により、機器が正常に動作することを確認しています。

車体運搬作業

天井クレーンによって車体と台車の切り離し及び縁ツナギ作業を行っています。切り離した車体は車体運搬車(ノントラ)と呼ばれる動力車に乗せて、車体修繕場まで運搬します。

車両移動

車両メンテナンスを行うため、工場入場時は1編成の列車を1両ごとに分割する必要があります。メンテナンス終了後には入場時と同じように1編成に組成する必要があります。入換動力車を使用して車両を移動させ、分割・組成作業を行っています。

公民鉄車両の
メンテナンス

JR東日本の車両メンテナンス業務で蓄積した技術・技能を活かして、多くの公営鉄道や第三セクター鉄道等の検査・修繕・改造業務を受託しており、公民鉄各社へも活躍の場を拡げています。

守谷車両センター

守谷車両センターでは、首都圏新都市鉄道㈱つくばエクスプレス車両のブレーキ制御機器、扉の開閉機構等の検修業務を行っています。

志村車両センター

志村車両センターでは、東京都交通局の三田線6300形の重要部検査、全般検査の業務を行っています。

東京モノレールセンター

東京モノレールセンターでは、東京モノレール㈱の車両の月検査、タイヤ交換、重要部検査、全般検査の一部メンテナンスを行っています。

川和車両センター

川和車両センターでは、横浜市交通局のグリーンライン10000形の列車検査、月検査、重要部検査、全般検査の業務を行っています。

八潮車両センター

八潮車両センターでは、東京臨海高速鉄道㈱りんかい線の列車検査、機能保全、指定保全等の検修業務と車両入換業務を行っています。

丸山支店

丸山支店では、埼玉新都市交通㈱ニューシャトルの月検査、タイヤ交換、重要部検査、全般検査といったメンテナンス全般を行っています。

仙台メトロ支店

仙台メトロ支店では、仙台市交通局の南北線、東西線車両の重要部検査、全般検査を行っています。

車両技術開発品

鉄道車両メンテナンス全般にわたる豊富な経験に基づき、最先端の技術による各種支援により、国内外の鉄道をサポートしています。

工具・材料自動搬送装置の開発

部品や工具を自動搬送することで車両検修業務を効率化します。

車掌訓練装置のカスタマイズ

車掌業務の取り扱いを教育施設で操作することができる訓練装置に、新たな機能を追加します。

海外事業

海外の様々な地域で鉄道車両メンテナンス事業に参画し、技術協力を実施しています。

車両部品の販売

インドネシアに譲渡された日本製車両の安全・安定輸送を維持するため、メンテナンスに必要な部品を海外向けに販売しています。
当社では、現地の車両メンテナンス計画に合わせて、必要な部品の策定・提案・契約・調達・梱包・海上コンテナによる輸送・納品検査対応まで一貫して行っています。

現地でのアフターサービス

納品された部品のアフターサービスとして、現地でメンテナンス方法の指導も行っています。
当社のこれらの取り組みは、インドネシアにおける鉄道輸送の安全性と品質向上にも貢献しています。